コレクション 34

05.10.2017
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この秋、diptyqueは『コレクション34』の生誕を盛大に祝います。毎年、秋の始まりに新作を発表するようになって5年。このコレクションは、オードパルファムはもちろん、ガラス作家やクリスタルメーカーをはじめ、陶芸家、アーティストやグラフィックデザイナーなどの名工たちが技を尽くして創った香りのアイテムからなる、彩り豊かなバザールです。

パフューマーであること。それこそがdiptyqueというブランドの核心であり、使命です。しかし同時に、この『コレクション34』は、メゾンのエスプリを現代によみがえらせ、人々と共有するために、職人たちとの絆を新たなかたちで表現しているのです。

こうしたメゾンの精神は、創業時から受け継がれています。当時、diptyqueの創業者たちは、旅先で出会った職人たちと親睦を深め、彼らの手によるさまざまなアイテムを持ち帰り販売していました。サン・ジェルマン大通り34番地にあるブティックは、美を愛する人々たちにとっての聖地、あるいは旅行を愛する人々にとっての蚤の市のような存在でしたが、中心となる商品は、3人の仲間たちが自らデザインしたオリジナルのテキスタイルでした。

diptyqueのエスプリ。それは、好奇心や想像力、確固たる審美眼、直感に従う勇気、そして細やかな技で創られた手工芸品に対する、心からの尊敬です。

職人たちとの密接な関係もまた、diptyqueの創業当時から育まれてきたものです。信頼の絆は、diptyqueのクリエーションの歴史において、つねに重要な役割を果たしてきました。 

この『コレクション34』は、メゾンの新しい文脈の中で、その世界に再び命を吹き込もうとする試みであり、昨年登場したテキスタイルもその一例です。細やかさや手間暇、調和が、売り上げや効率、生産量に勝ると信じる、誠実な職人たちとともに創られたアイテムは、数量限定で、diptyqueのブティックでのみ販売されています。 

『コレクション34』は驚きに満ちています。どのアイテムも目を見張り、感動せずにはいられません。例えるなら、すばらしいギフトの宝庫なのです。こうしたそんなテーマを掲げ、職人たちとのコラボレーションによって生まれたコレクションは、美しく愛らしい見た目をしています。繊細な作りでありながら、日常的に使えるため、プレゼントとしても喜ばれ、特別な思い出になることでしょう。これらのアイテムは、オードパルファムとともにリリースされます。

彩りあふれるキャンドルホルダーは、著名なガラス作家、ヴァンサン・ブレッドによるもの。ガラスに鉱物を溶かし込み、伝統的な吹きガラス技法を使って仕上げています。ほかにもジャン=マルク・ガディはニネヴェにちなんだデザインを取り入れ、クリスタルメーカーのウォルタースペルガー社が創作したアイテムは、物理学者フレネルにヒントを得ています。陶製のキャンドルスタンドやスナッファーには、創業当時の色鮮やかなプリント柄を採用。光を反射し、揺らめく輝きを演出するガラスの玉飾り。メディチ家のコレクションからインスパイアされた蝋の花瓶。布製の袋は、当初こそ香水瓶を入れるために考えられたものですが、ほかの用途にも使えるように。パフュームについては、もちろん4つのオードパルファム、『Kimonanthe(キモナント)』、『Eau Mage(オー マージュ)』、『Ôponé(オポネ)』、『Benjoin Bohème(ベンジョワン ボエーム)』。さらに、新たなキャンドルがひとつと、バロック調の香りのアイテムがふたつ加わりました。色とりどりのガラスのチューブは、ローレンス・ブラバンが手がけたもので、中にはフレグランスペーパーが入っています。ロール状のフレグランスペーパーを閉じ込めたディフューザーも…。

これだけではまだまだ、色や雰囲気、魅力や香りを伝えきれません。それが意味するのは、コレクション34が好奇心から生まれ、また好奇心あふれる人たちのためにデザインされたものだということ。才能を持った職人たちが、驚かせ喜ばせようとした結果生まれた、偶然のような発明…。アルチザンとともに歩むdiptyqueによる、唯一無二のコレクション。決まり文句になりますが、偶然はひとつもありません。それこそがバザールなのです!