ギフトを彩る

22.12.2015
CS4A7294

繊細なシルクペーパー。香りや形をイメージしながら選び抜かれた色の数々。diptyqueのギフトラッピングは、絶妙の組み合わせとレイアウトで、丁寧に色を重ねて仕上げられます。

たとえば、ターコイズカラーをベースにフューシャ(鮮やかなピンク)とジェードグリーン(翡翠色)をあしらったラッピングは「L’Ombre dans l’Eau(ロンブル ダン ロー)」のオードトワレ。オードパルファンの場合は、黒をベースに、前面にはターコイズ・フューシャ・ジェードグリーン3色のストライプ。このように、ひとつひとつのフレグランス製品にdiptyqueオリジナルの配色があり、その組み合わせは世界共通です。白いキャンドルのラッピングにも同じように3色のシルクペーパーが使われていますが、吹きガラスに入ったタイプのキャンドルには4色。それぞれの製品は種類別に3色または4色を組み合わせてラッピングされます。diptyque創業以来使われている象徴的な黒と白のラベルと、それとは対照的に多彩なシルクペーパーとのマリアージュ。シルクペーパーのカラーパレットは全31色。組み合わせることによって、何億種類ものバリエーションが可能になります。

でも、本当に大切なのは、さまざまな色をどのように重ねるか。3色または4色の中から、まずベースとなる色でパッケージを包み、さらに他の色が前面中央でまっすぐのストライプとなるように重ねていきます。2色目は細く、3色目は幅広く。このラッピング方法は日本文化に影響を受けて生まれたものです。「Philosykos(フィロシコス)」を例にとると、まずワインレッドでパッケージを包み、それからディープマゼンタ、最後にアップルグリーンが幅広のラインとなるように重ねます。ただし、これはオードトワレの場合。オードパルファンは、まず黒がパッケージを包み、トワレではベースとなっていたワインレッドがディープマゼンタやグリーンアップルと共に3色のストライプとなって前面に現れる色合せです。配色やレイアウトは製品毎にきっちりと明確に定められたもので、決して変わることはありません。また、テープなどの使用は必要最小限に。こうした細部へのこだわりこそがdiptyqueのスタイルです。 

このギフトラッピングは、diptyqueのブティックでのみ提供されるサービスです。その伝統は創業者たちによってサン・ジェルマン大通り34番地で始まりました。配色のバリエーションはdiptyqueの製品と共に増え続け、ヴィネガーやオードトワレ、オードパルファン、キャンドルばかりでなく、ボディケアライン「l’Art du Soin(アール デュ ソワン)」、ホームフレグランス、「34 boulevard saint germain(サン・ジェルマン 34シリーズ)」、「34 bazaar(バザール 34)」、その他の製品にも用いられています。

色彩の研究でも知られる化学者、ミシェル=ウジェーヌ・シュヴルールによる「色彩の同時対比の法則」という著書もありますが、diptyqueのカラーシステムはこうした法則とは無縁。ただ、お客様に喜んでもらいたいという気持ちから生まれたものです。それは、diptyque流のおもてなしの心なのです。